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ジャンベの選び方

  ジャンベが欲しくなって、手に入れたくなったけど、

「どうやって選んだいいか分からない?」と言う人に、今日はジャンベの選び方を。

  どの楽器が良いと言う前に、あなたがどういう風にジャンベを叩きたいか?

それによって楽器としての選択肢も変わってきます。

取り敢えずジャンベを所有したいのか?子供用、インテリア用なのか?
アフリカンでガッツリ叩きたいのか?歌もののパーカッションとして使いたいのか?

  その動機はそれぞれだと思います。

もし楽器としてではなく、インテリアや、ちょっとした時に叩きたいと言うのであれば、

民族雑貨屋さんや、ネットのオークションなどで、比較的安価に買える物で良いだろう。

  このレベルの太鼓は、アフリカ産というよりは、

インドネシアや東南アジアの工場で作られた物が多い。

内側の彫りを見てみると、手で彫られたというよりは、

旋盤の機械で綺麗に彫られており、

ロープやリングの作りが細く、サイズも小さい(打面直径10cm〜15cm)物が多い。

言うまでもなく、このタイプのジャンベは、楽器として音も小さいので、

歌もののパーカッションや、アフリカンのアンサンブルで叩くのには向いていない。

  しかしながら、取り敢えず手元にジャンベが欲しいと言う人にはお勧めかもしれない。


楽器としてのジャンベの選び方




大きさ編

  そもそも、ジャンベは手で叩く楽器なので、自分の手に合う大きさがある。

目安としては、打面に片手の平一つと、もう片方は手首から第二関節までのサイズが

自分に合った打面の大きさだと言われている。



それより小さ過る場合、スラップやトニックを出した時に、

ベースも一緒に鳴ってしまうおそれがある。

その点大きい場合には、問題無いが、大きい楽器には移動や演奏時に別の大変さが伴う。

重さ編

  ジャンベの重さは、ボディに使われた木の密度と、その彫り方によって8割方決まる。

電車移動や、徒歩移動が多い方は、この重さを重要視した方が良い。

どんなに良い音がしても、会場まで運べないくらい重い太鼓だと、

宝の持ち腐れとなってしまう。

楽器としては、重たい木の方がソリッドな音に、
軽い木の方が暖かみのある音になり易い。

打面で叩かれ出てきた音はボディを伝って外に出る訳だが、

硬く重いボディは音を弾き、柔らかく軽いボディは音を吸収する。

つまり重たいボディは、純粋な皮の音色、

軽いボディはボディと皮の音が混ざるような音色がする。

産地編

  ジャンベの産地は大別すると、2種類。

アフリカ産(¥40000〜¥80000)か、その他(¥15000〜¥40000)産。

その違いは、慣れてくると一目瞭然。木の彫りと形とロープワークを見てみると分かる。

アフリカ産のジャンベは手作業で作られてる場合が殆どで、

ジャンベ下部の穴を覗くと、ノミで掘られたような跡が残っている。

太鼓の状態では見ることが出来ないが、ボディ内部にもノミ跡はあり、

そのノミ跡の模様こそ(斜めに渦巻くように)が、

その太鼓の音色の個性を決めていると言う人もいる。

それに比べて、機械で彫られた内側ツルツルの太鼓は、

太鼓内部で圧縮された音が抵抗を感じることなくストンと外に出てくるので、

個性や土っぽさが少いとも、音色に関して安定してるとも言うことが出来る。

  アフリカンアンサンブルで叩きたい場合には、

やはりアフリカ産のジャンベをお勧めする。

しかしながら、特にアフリカを意識した歌もので無いのなら、アフリカ産ジャンベより

も、インドネシア産やREMOなどの既製品ジャンベの方が合う場合がある。

  先にも述べたとおり、アフリカ産のジャンベの音色には土臭さが混じっており、

それだけでもメッセージとなり得るので、

都会的な音楽やいわゆるギターの弾き語りの中に「混じり合う」のが難しい。

勿論、演者の腕にもよる所だが、アフリカ産ジャンベの音色には、

良くも悪くも人間臭さがあると言うこと。

  アフリカ産ジャンベの代表的な所で現在日本でよく見るジャンベと言えば、


国   (特徴の超個人的な感想)

セネガル産(ボディが長め、足は短くラッパ型、内側の彫りがケバケバしている)
マリ産 (ボディ下部が丸い、くびれが細い、音色も丸いイメージ)
ギニア産 (ボディ下部がカクッと、ボディと足の長さが同じ位、音色もはっきりしてる)
ブルキナファソ産 (打面が凄く大きいか、凄く小さいか、細長いタイプかの3種)
コートジボワール産 (ボディはギニア寄り、足はマリ寄り流線形、彫りは厚め)
ガーナ産 (くびれが太く、比較的ストンとしたフォルム、民芸品も多い)
とある。

 ジャンベを選ぶに辺り、先天的(生まれつきの)特徴は以上。

見た目に重要なロープや、太鼓の声帯とも言える皮、それを押さえている鉄のリングは、

言わば消耗品で、壊れたら交換することが出来る。

その都度、自分の理想の音に近付ける為に、後天的に調整が出来る。

なので、上の要素は合格ラインなのだが、以下の理由で、決めかねてる方はご安心を。

それぞれの簡単な特徴を。

ロープ

以前は動物の皮や内臓から作られていたが、
現在は4mm〜7mmくらいのナイロン製が主流。
太鼓の皮を抑える働きから、伸びにくいロープが良しとされていて、
現在日本ではジャンベ用として作られたカラフルな物まである。
ジャンベの印象を大きく変える物なので、
自分の好きな色、太鼓と合った色を選ぶと良い。
またリングに付いたクラッチの数によって、這わせるロープの密度が変わってくる。
クラッチ数が多いと、圧力が分散されて、皮を安定して固定することが出来る。
(皮張り作業は大変になりますが💦)


楽器屋さんに置いてあるジャンベは最初から強く張られていない場合がある。
理由として張り続けていると破れ易いからだ。
購入してから横締め(チューニング)という方法を習い、
自分やお店の人と皮を締めるのが主流のようだ。
なので、楽器屋で見つけたジャンベがボヨボヨでも大丈夫。
しかしもし、そのように皮を調整する機会があったのなら、
全体のバランスを取ることも忘れてはならない。打面のどの角度から叩いても、
同じ音程がすれば、その太鼓はバランスが取れていることになります。
  そして皮にも厚め〜薄めまであり、
厚めは音分けの際に、少し力が必要だが、その音本来の特性を引き出し易く、
薄めは、手に優しいが、共鳴し易いので音分けの際に他の音が混じり易い。
という特徴がある。
もし皮を選べる状況なら、初心者には薄め〜中厚の皮をお勧めしたい。
始めから牛皮などの厚めの皮で、
ジャンベ=痛いイメージになると続かなくなると思うので。

リング

リングとボディの密着度も音色に大きな影響を与えている。
ほとんどの場合、一本のジャンベには3本の鉄製リングが使われている。
くびれにあるリングはズレることなく中央にいることで、
上2つのリングを安定して支えているので、下リングが大き過ぎて、
どちらかに引っ張られて動いてしまっているようなら、調整が必要。
しかし下リングは取り外し出来ない場合が多く、
ボディに溝を彫り込むことで固定したりする。
  上リング2本は同じ大きさである事が理想。
ボディよりも大きくなればなるほど、サスティーン(余韻)は大きくなり、
密着度が上がれば、サスティーンは消え、ソリッドな音になってくる。


以上、ジャンベを選ぶ際のポイントを何点か書きましたが、

色んなポイントを考慮して、ジャンベ選びのお役にたてていただけたら幸いです。

何にせよ、実際に対面して、手に取ると上のような特徴を直接的に確かめられるので、

初めて買う人はネットで買うより、直接お店を訪れることをお勧めする。

お店の人のアドバイスもあるし、

第一印象の好みや楽器をみて直接感じるインスピレーションというのは、

思った以上に、自分の好みを素直に表しているものなので。


そしてもしめでたく、選びに選んでジャンベを購入する流れになったら、

それは

「生き物を1匹飼う」くらいの喜びと責任感がある事を覚えておいてください。



大切に使えば、長く友として僕らに付き添ってくれるし、

無視し続けたら、病気(破れたり)になったりします。

  お互いにとって良き出会いがありますように。

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アフリカ人的リズムの感じ方

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KUKU (4/4) ジャンベ アコンパ


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休憩が増えるということは、それだけ楽にリズムを捉えることができるのです
もう一つ、よく叩かれるリズムで見てみましょう!
KASSA(4/4)ジャンベ アコンパ

①は通常どおり、リズム譜にリズムを記したもの。

②は日本人的リズムの捉え方。
拍の頭をリズムの頭と捉えて「カッ カカットト」とリズムを出している。
この場合に至っては、休憩の拍がなくなり、…

ジャンベの叩き方〜音だし 手のひら編〜

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「ドン」「トン」「カン」


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あくまでも個人的な見解なので、「そんな感じもあるんだ」くらいに読んで下さい。

  立って叩く場合でも、座って叩く場合でも、打面がおへそからおへその少し下に
来る様にジャンベをセットする。


座って叩く場合は、ジャンベ下部の穴を塞がない様に、ジャンベの打面を
少し奥に傾けて、それを両膝の内側で支える様に座る。
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この時、ジャンベのふちのアールに合わせて、自分の手を少し曲げ、フィットさせる。


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これが、基本の姿勢である。あくまでも自分にとって自然な姿勢でこれをキープします。


ドン/低音 /ベースの出し方

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初めは、叩くというイメージよりも「腕を落とす」とイメージする。
例えば、手首に糸を巻いて、脱力した腕を吊り上げられた状態で、
誰かにその糸を、急に切られた様な感じ。


手のひらが皮にぶつかった瞬間に来る反発を素直に受けたら、
トランポリンの要領で、手のひらが上に跳ね上がる。


体重が乗れば乗るほど、落下スピードが速ければ速いほど、反発も大きくなる。
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音は、太鼓下部の穴から抜けて来る感じ。


それがドンの音。

トン/中音/トニックの出し方。

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その時親…