2017年12月16日土曜日

手作り楽器のすすめ


  「楽器は買うもの」と思っているあなた。

楽器は意外にも簡単に作れます。

ピアノ、バイオリン、トランペット、エレキギター、、、



確かに構造の複雑な楽器は、ちゃんとした楽器屋さんに行って買うべきだし、

ジャンベやンゴニと言った民族楽器も、ちゃんと専門店で、詳しい人達に

聞いて、納得の楽器を見つけ、購入することが大切です。

  しかし楽器を「音が出るというモノ」という大きな器でとらえたら、

空き缶も太鼓にもなるし、豆粒を入れた水筒はシェイカーになる。

子どもの頃、お茶碗をお箸で叩いて怒られた、とか工作の授業でが好きだった人なら

経験した事のある「あの感覚」をおすすめしたい。


  そもそも僕が太鼓を始めるキッカケになったのは、ナンタという韓国の

ストンプを見たからである。ナンタとは厨房という世界観の中で、そこある皿や、

包丁でリズムを刻み、ストーリーと共に客を沸かせるエンタメ集団。



身の回りのモノで会場を一つにする可能性を見せつけられ、

当時の僕は一気にリズムの虜になった。

その帰りに入ったラーメン屋の店主の奏でるリズムを聞きながら、

厨房全体が楽器に見えたのを覚えてる。

  そんな流れから、ジャンベに出会ったので、ドゥンドゥンなんかも買えない時代、

古道具屋で見つけた、ドラムセットを分解し、フェルトを張ってミュートさせた

ドゥンドゥンを作ってみたり、解体現場からもらった鉄板を曲げてベルにしたり、

憧れの音に近づける為に試行錯誤をしていたので、

楽器を作るという事に対しての敷居が低い方だったんだと思う。

「買えない現実」はあったものの、自分で楽器を作るという感覚が

ムクムクと僕の中で、動き始めた。



それが確信に変わったのが実際にアフリカに行ってからで、

アフリカ人のDIY精神溢れる楽器に出会ったり、

その楽器をちゃんと演奏すると、それは何とも立派なオリジナル楽器に聞こえるし、

ギニアでジャンベレッスンの際にドゥンドゥンプレイヤーが「バチとベル棒が無い」と、

席を外し、周囲をうろつきを拾って来た時には流石に驚いたが、

それでも結果、アンサンブルもグルーブも、バッチリ何の問題も無かった。


瓢箪を叩く。



木を叩く。

木と瓢箪を合わせたワサクンバ。

木をくり抜いたクリン。

木と皮と鉄で太鼓。

ひょうたんと木と皮でボロン。

ギニアで見た楽器はどれもギニア人にとって身近な素材から出来ていた。

素材それ単体だったり、足したり、掛け合わせる事で、楽器にする。

それは何の特別でも無い身近な物、だが魔法の様な特別な音楽を奏でる事もある。



 そんな刺激を受け、日本に帰って来た僕は、

ゴンゴマ、ボロン、ンゴニ等、「やってみたい」と思ったら、

取りあえず身近なもので見よう見まねで作って見ては、試行錯誤を繰り返した。



その作業には、実際失敗作も多く、お金も時間も費やして来たが、

今の自分にとって無駄ではなかったと思っている。


「音が出ればいいでないの」精神も突き詰めてゆくと、

「どうしたらもっと音が良く鳴るんだろう」とチャンレンジ精神に変わり、

楽器の構造に意識を向ける事により、音の鳴る仕組みを理解できて来て、

「音の鳴る仕組みを理解」することで、

結果その楽器の鳴る鳴らし方が分かって来ます。



演奏の技術とはまた別の話ですが(笑)

楽器の事を理解して音を出そうという姿勢にはなると思います。

 また、身近にあるモノを、楽器の素材にする事で、

それがゴミとか、物とかにしか見えていなかった既成の概念をも超越できます。

モノと自分の知恵が合わさって、出来た楽器はこの上なく可愛くもあります。

そんな訳で、楽器を作る事をおすすめしたい。

でも、おすすめされても「道具もないし、知識もない!」とお思いの方も多いかと

思います。そこで、、、、



来年から「アラカリ楽器作り寺小屋」なるものを開催しようと目論んでおります。

アフリカや世界の楽器、オリジナル楽器を、日本で身近にある素材で作る。

理想は月1回、年で12個の楽器を作る。

そして、年の最後に作った楽器を制作者のみんなでコンサート!

どこまで実現できるか分かりませんが、

興味のある方は、今後の動向に注目よろしくお願いします。





 

 

2017年12月13日水曜日

ンゴニのすすめ

 今日はンゴニを皆さんにおすすめしたいと思います。



ンゴニの良さを語る前に、ンゴニの簡単な説明をしておく必要がありますね。

 ンゴニとは西アフリカで演奏されている弦楽器の事で、直訳すると「ハープ」の事。

それを扱う、人間の種類によって、3種類に分類されています。

 狩人の使う「ドンソンゴニ」
 
 グリオ(ジェリ)の使う「ジェリンゴニ」

 若者(誰でも)が使える「カマレンゴニ」。

 アフリカの社会には、インドのカースト制とまでは行かないが、世襲制の職業がある。

音楽家や、鍛冶屋、狩人など、専門色が強くなればなるほど、現在まで残っています。


ドンソンゴニ(donso ngoni)



 広大で乾燥した土地にあるアフリカでは、食べ物を持って来てくれる狩人(ドンソ)に

畏敬の念を抱いている。

 彼らは、狩りをするだけでなく、医者であり、呪術師であり、音楽家でもある。

命を扱うドンソに、目には見えない力を人々が望んだのか?

命を扱うごとに、見えない力が芽生えてくるのか?

 ドンソは見えない力を使って、自然に感謝し、人々を癒し、時に人を呪い、

歴史や自然の教えてくれた法則などを、人々に伝える。




 その時、ドンソは猟銃をドンソンゴニに持ち替えて、語り、唄を歌い、大地を舞う。


ジェリンゴニ(djeli ngoni)



 グリオやジェリと呼ばれるアフリカの世襲制のミュージシャンは現在、

グローバル化により世界中に飛び散り、各地でアフリカの文化を伝達していている。

彼らは、お父さんもおじいさんも、そのまたおじいさんもグリオであり、一昔前まで、

グリオは歩く図書館として、アフリカの大地を旅しながら、

各地に歴史や歌を届けていた。



 そんなグリオ達が使っているンゴニがジェリンゴニである。

 グリオによっては王様のお抱え音楽家として、王様が眠る為にコラという弦楽器を

弾いたり。バラフォン(木琴)や太鼓系など、家系によって扱う楽器も様々だ。

 マリからガンビアまで、大河二ジェール沿いを中心にグリオの歩いた道と

呼ばれる道がある。それは物流用の道としても重要だったと思われるが、

グリオ達が人々に、遠い世界の話を語り、伝道しながら旅した道でもある。



ここからは半分、想像なのだが、

グリオがその道を歩きながら演奏したのが、ジェリンゴニなのではないかと。

というのも、ジェンリンゴには他の2つのンゴニに比べて、小型で旅に適してる。

そして、グリオの道は東から西へ流れているが、到着地点ガンビアからモロッコまで、

南北に流れるラインにも、このジェリンゴニにそっくりな楽器が散らばっている。

こちらモロッコのゲンブリ
 モロッコのゲンブリとジェリンゴニ。そっくりである。

どちらから流れて来たのかは、断言できないが、グリオの道を旅をするグリオ達と、

モロッコから、サハラ砂漠を抜け、マリ王国を目指してただろう、砂漠の民達が、

出会い、お互いの情報を交換していたと、想像する事は難しくない。



楽器の分布を見ると、そんな昔の情報を読み取る事も出来る。

ちなみにこのジェリンゴニは、奴隷と共にアメリカに渡り、後にバンジョーになった。




 ドンソもグリオも、西アフリカ全般に広くある職業概念で、

楽器というものも近年まで、その特殊な人々の使う道具という認識だったので、

コラ、バラフォン、ジャンベ、ンゴニなどは、一般人が触る事もなかったようだ。

 しかしながら、一般人に音楽がなかった訳ではない。

特に女性達には、うたと手拍子があったし、生活日用品であるカラバス(瓢箪)などを

楽器にしている。



カマレンゴニ(kamale ngoni)


 ラジオやテレビが普及してくると、色んな人が色んな音楽を聴くようになって、

今日のワソロン音楽の歌姫ウム サンガレ

1960年代にワソロン地方の若者達が立ち上がった。

「一般人である俺たち(若者)にも弾ける楽器を作ろう!」と。



そうやってドンソンゴニをモチーフに新しい楽器カマレンゴニが出来上がった。

 なので、カマレンゴニは他の2つのンゴニような純粋な伝統的な楽器ではなく、

伝統と若者達のDIY精神が作った、ストリート発祥の楽器である。

 そうやって誰でも弾けるンゴニが出来ると、電波を通して瞬く間にアフリカ全土へと

広がった。

 なので、楽器の形状にしても、作り方にしても、チューニングも、歌う歌も、

多様化されており、それこそ地域性が現れやすい楽器である。

 そして現在、「弾く者を選ばない」というこの楽器のもつメッセージが、

男女年齢問わず、世界的な人気を博し始めています。

 ンゴニと言っても、その種類は様々。

で、僕自身が弾いているンゴニは基本がこのカマレンゴニ。

しかし、チューニング的にカマレとドンソに違いは無いので、ドンソの曲も弾く。

なので、ここで言うンゴニとはカマレンゴニやドンソンゴニの事を指します。

それではそんな

ンゴニをおすすめしたい思う7つのポイント。

1、誰でも簡単に弾ける。
  その構造はハープと同じ。つまりは開放弦になっているので、弦を押さえる必要が
 ありません。つまり8本弦のンゴニなら、8つの音が出る。
 チューニングさえそろえたら、誰にでも奇麗な音が出せます。

2、音階が5音階(ペンタトニック)である。
  マイナー、メジャー等、構成音は各地によって違うが、音階はどこも5音階。
 人間の指や、5つの要素(木火土金水)、五行思想など、人間にとってなじみ深い   「5」という数字が作る音階は、世界中の民謡や古いうたの中にある。
 つまりンゴニ一つで、世界中の音楽を再現できるって事!!

3、手元にあると、弾きたくなる。
  瓢箪の太鼓に棒を刺して、弦を張っただけのシンプルな構造のンゴニはある意味眺め ているだけで癒され、生活の中にインスピレーションを与えてくれる。
  
4、部屋や近所の公園で練習できる。
  ンゴニの音量は、アコースティックギター程度なので、どこでも練習できるし、
 10人くらいの狭い空間なら、みんなにしっかり届く音量がでます。

5、歌を唄いやすい。
  5つの音でリズムを作って、ループさせる事が基本的な演奏方法なので、
 そのリズムが身体に入ったら、後はその上にうたを乗せるだけ。
 ある意味リズム楽器でもあるので、
 アフリカ人ジャンベ叩きの中でも演奏する人が多い。

6、オリジナルを作りやすい。
  カマレンゴニ発祥の根源が「誰にでも弾ける」という、自由精神にのっとった楽器な ので、自由な発想を受け入れる器量がある。

7、人を繋いでくれる。
  それは、楽器全般に言える事かも知れませんが、ンゴニを持っていると「どこの楽器 ですか?」とか声をかけてくれたり、「ンゴニです。ん から始まる。。。」なんて説 明してたり、知らず知らずに楽器が、人を繋いでくれてました。



そんなわけで、僕はンゴニをあなたにおすすめします。




2017年12月12日火曜日

ジャンベの叩き方〜腕、身体の使い方編〜


  一記事にまとめようと思いましたが、言葉にして伝えようとすると、どうしても

長くなってしまいますね。

言葉だけじゃ、伝わり切らない所は、ワークショップで補います。

さて、ジャンベの叩き方の最終章?テーマは腕と、身体の使い方です。



  ジャンベは手で叩く太鼓とお伝えしましたが、実際にその手を動かすのは、腕で、

その腕を支えてるのが肩。その肩を制御しているのは、

身体の中心線(背骨のライン)。



  その中心線の中心がおへその下辺りに当たる丹田。



  丹田とは人間のバランスや動きの中心に当たる場所(器官では無い)で、

武道や武士道、スポーツの中には、丹田の認識があるし、

実は電車の中で掴まる所が無い時に、倒れない様に踏ん張ってる時にも

無意識の中で、丹田の力を借りている。



単純に手を動かすだけでも、身体の至る所が関連し、バランスをとっている。

 特にジャンベは右手、左手と交互に使うことが多いので、

その動きの中心に意識を持って行くことが大切になる。

座って叩く場合などは、丹田を意識しにくいと思うので、

中心線上の胸の真ん中に持ってくる。



  さてここで、

実際に右手、左手と交互に「ドン」の音を出してみましょう。

前記事に書いた、基本の姿勢からスタートすると、

低音はふちよりも内側を叩くので、腕を前に出すことになる。



(叩いた後はその手はまた基本の位置に戻す)



手で打面の上を歩く様に右、左、右、左、、、と叩くと、




腕と同時に肩が前に出る様に動くはずです。

右肩が出てる時、左肩は少し後ろに行き、逆に

左肩が出てる時、右肩は少し後ろにいきます。

その動きの中に中心線を感じて見て下さい。

中心線に近い方を意識すればするほど、動きが楽になるはずです。

その動きを上から見ると、シーソーを横からみた感じになります。



  さて基本の姿勢に戻ります。


次は「トン」の音を出してみます。

「トン」は基本の姿勢で手を置いている場所と同じ場所を叩くので、

腕を引き上げて、落下させる必要があります。

その時、肩内部の関節を回転させる様にします。


  分かりにくい。。。例えば、

1人で腕相撲を空中でやるとすると、肘が固定されていないので、

手が下がると同時に、肘が上に上がる。

それを連続してやると、肩関節の動きと、

手と肘の中心点を支点としたシーソー的の動きに気付くと思います。



ちょうど殿様があごで示してくれてる辺りが、肘と指先の中心(支点)になる。

しかしながら、人間の身体は立体的なので、平面的に動くシーソーではなく、

立体的に動くシーソーです。

この動き、指先だけにフォーカスして見ると、

その動きは単純な上下運動ではなく、細なが〜い円運動をしています。

これは、手を速く動かす時にもすごく重要になってきます。

(シーソーの動き+円運動を大袈裟にやると、砂時計の様な形の動きになります)



その要領で次は「カン」を出してみる。

動きの中に「トン」との区別を余りつけないように(力も同じ)、

手の中の意識だけで音を変えてみる。

結果として、「カン」は手首が緩むので、動きが大きくなる様に見えます。

しかしながら、中心で出している力は同じが理想。。

良い「カン」が出た時は、

指先が打面を叩き、力の抜けた指先は瞬時に跳ね上がり、

下の穴に重さが伝わる間もなく、皮の表面から破裂音が響いてくる。

これはどの音にも言える事だが、

良い音が出た時というのは、手があまり痛くならない。

音を出そう!とばかりに力任せに叩く気持ちも分からなくはないが、

手にも、太鼓の皮にも優しい叩き方をすれば、

どちらも故障は少なく、より長い間楽しめるようになると思います。




音出しについて色々な方向から書きましたが、

これらを、複合的に動かしながら、リズムを奏でます。

まだまだ足りない説明や、逆にいらない情報もあるかも知れませんが、

自分に必要な情報だけを、インプットして、

後はやはり、自分の身体、感覚でこの3音を体得して行って下さい。

太鼓を叩くだけだから、もっとシンプルに先ずは楽しむことが大切ですが、

良い音が出ると(美声を手に入れると)もっと、楽しくなるはずです。

こっちを意識すると、あっちが意識出来なくなったりしますが、

そんな時は、身体の中心を先ず思い出して下さい。

喜びや、ワクワク感を感じる胸の真ん中辺りから、

その感情のままグルーヴを発すれば、より統合できるはずです。




2017年12月10日日曜日

ジャンベの叩き方〜音だし 手のひら編〜


ジャンベには基本の3つの音がある。

「ドン」「トン」「カン」



一つの打面だが低音、中音、高音と音質が変化する。

それに、ダイナミクス(音量の上げ下げ)や、微妙な倍音をわざと出したり、

ちょっとしたことで音は変わるから、 実際は3つの音だけでは無い。

 しかしながら、1番大切な三つの音を先ずは出せる様にしよう。

  ここから僕の感じた3つの音の出し方を書きます。

あくまでも個人的な見解なので、「そんな感じもあるんだ」くらいに読んで下さい。


  立って叩く場合でも、座って叩く場合でも、打面がおへそからおへその少し下に

来る様にジャンベをセットする。



座って叩く場合は、ジャンベ下部の穴を塞がない様に、ジャンベの打面を

少し奥に傾けて、それを両膝の内側で支える様に座る。

  肩の力を抜いて、ジャンベのふちに両手を置く。

この時、ジャンベのふちのアールに合わせて、自分の手を少し曲げ、フィットさせる。



頬杖付いたときの、手の形の様に、対象を包み込む感じです。

これが、基本の姿勢である。あくまでも自分にとって自然な姿勢でこれをキープします。



ドン/低音 /ベースの出し方


3つの音の中でも比較的出し易く、認識し易い音で、一言で言うと、

リムの内側、打面の中央辺りに腕の重さを乗せて、手のひら全体で叩く。

初めは、叩くというイメージよりも「腕を落とす」とイメージする。

例えば、手首に糸を巻いて、脱力した腕を吊り上げられた状態で、

誰かにその糸を、急に切られた様な感じ。



手のひらが皮にぶつかった瞬間に来る反発を素直に受けたら、

トランポリンの要領で、手のひらが上に跳ね上がる。



体重が乗れば乗るほど、落下スピードが速ければ速いほど、反発も大きくなる。

手のひらが当たった時、手のひらの中央は皮にはぶつかっていない。

でも、重心はそこ(手のひら中央)に持ってくる。

音は、太鼓下部の穴から抜けて来る感じ。



それがドンの音。


トン/中音/トニックの出し方。


 中音は、コンガの音も連想させる様な、丸みのある音で、

手の位置としては、指せん球とよばれる、指の付け根の部分(豆が出来る場所)が、

太鼓のリム(淵)に当たる所。(上記の基本の姿勢で手を置く場所)



指先だけが、打面の中に入っている状態。

指と指の間は閉じられていて、4本の指を一つにする。

その形容はスリッパを思い浮かべてもらえば、分かり易い。



その時親指は打面にも、リム、鉄のリングにも触れることが無い様に、

親指を開くか、上に上げる様にしておく。



いずれにしても、自分の手に無理の無い形であることが絶対条件。

  さて、「指を閉じる」と書くと、指先にギュッと力を入れて開かない様にと勘違い

しそうだが、指を閉じても、指の縦方向への動きは自由にしておかなければならない。

  そして、次の高音でも言える事なのだが、指先に意識が向きすぎると、

「小手先叩き」になりやすい。

小手先叩きとは、本人は動かしてるつもりなのだが、

実際は腕が全然動いてないので、音に体重が乗らなくなる状態。

  そうならない為には。。。。

意識する場所を少しズラす。

指を開く、閉じる事の意識でいうと、

レントゲン写真の手を思い出してもらいたい。



実は、人間の指の骨は、手のひらの中にもあって、

実際には手首の少し上の場所から指の骨は生えてる。

そこで意識を、指先から内へと内へと移動させて行き、

丁度手のひら中央辺りに持っていきます。

  そこの力だけで、指を閉じて(まとめて)みてください。

そうすると、余計な力が入らず、最小限の力で指の開閉がコントロールできます。

この状態でジャンベを叩くと、実際そこは打面に着きませんが、

リズムを出している重心の中心は、そのまま手のひら中央においておきます。



「たまたまその先に指があって、そこに太鼓があったから音が出た」

様な感じかな?

良い中音が出た時は、低音同様のトランポリン効果が指先に現れる。

それがトンの音。


カン/スラップ/高音


先程のトンで、「閉じる」と意識していた手のひら中央を、脱力させる。

(この状態は手首から熊手が生えてる様なイメージ)



すると、手首周りの緊張もゼロになり、トンの時よりも、手首が下がります。

手首が下がった事で、今度は指先が少し浮く様な感じになります。



その状態、詰まりは手首から先を完全脱力状態にしてあげるのです。

そうすることで、指がムチの様なしなりをして打面に当たります。

それがカンの音。

トンとカンの手の形というのは、

手のひらの中の緊張と脱力と意識していれば大丈夫です。

それをアフリカ流に言えば「手のひらで話す」という事。



手のひら、中に口があるとイメージしながら、口で音を出してみる。

「トン」のトは母音が「オ」。「オ」は口をすぼませる。

「カン」のカは母音が「ア」。「ア」は口を広げて出す。

それを、手の口で表現する。

なかなかイメージしにくいかも知れないが、口と手を、出来るだけコネクトさせれば

ジャンベフォラへ一歩近づく気がします。


  しかし、ながら手が打面に着くまでの動きというのが、重要で。。。

ちょっと長くなったので、続きは次に書きます。