口太鼓とは、文字通り、口で太鼓のフレーズを言うこと。
それは、太鼓叩いてる時、叩いてない時、どちらの場面でも使われますが、
前回記事でも書いたように、この口太鼓、
口頭で伝わって来ている音楽の、立役者なんじゃ無いか?
って思うんです。
声は太鼓よりも身近な楽器だし、
声は言葉となり、音に意味を持たせる事が出来るから。
アフリカでは女性の唄から生まれたリズムが沢山あると聞いたことがあるが、
生活の中の、不満や冗談が、いつしか音楽になっていったと言うべきか?
とにかく、
「口太鼓」から多くのリズムが生まれて来たんじゃ無いかと僕は思うのです。
「口で言えれば、どんなリズムでも叩ける。」
「何故なら舌も腕もどちらも同じ人間の筋肉が動かしているから」
ジャンベを始めた頃に、誰かに言われた言葉、
それをどこか信じている一人の太鼓叩きとして、
確かに、口太鼓には沢山の利点を感じています。
太鼓が叩けない環境でも、音合わせが出来るという現実的問題から、
リズムを記憶する時に、叩きながら一緒に口太鼓すると、
手と声、二つの感覚器官を使うことで倍近いスピードで覚えられるし、
覚えたリズムが抜けにくくなる。とか
飽きるほど叩いたフレーズでも、口太鼓(声出さなくても)と一緒に叩く事で、
そのフレーズに重さとキレが乗っかり、結果として気分がノッてくる。とか
場所を選ばず、上手くいけば、記憶面や心理的にも影響してくれる。
ただそれにはちょっとしたコツがあると思うんです。
例えば、「ドントトッ カッ」っと言うフレーズ。
この一個のフレーズの中にも、沢山のヒントが隠されている。
「ド」「ト」「カ」はそれぞれ「低音」「中音」「高音」を表している。
(音の高低表現は母音に由来する。この場合の母音は「お」「お」「あ」
で、低音、中音は母音が同じだが、「゛」を付けることで、差異を出してる)
(音の高低表現は母音に由来する。この場合の母音は「お」「お」「あ」
で、低音、中音は母音が同じだが、「゛」を付けることで、差異を出してる)
「ド」の後に「ン」を付けて「ドン」発音すると言うことは、
その音の横には空白が生まれると言うことを意味している。
「トトッ」の「ッ」も同様で「トト」と発音しているだけでは、
次の「カ」までの距離を探るヒントが少なくなるため、
リズムも曖昧、不安定になる。
逆に「ト」と「ト」の間には、何もないのでそのまま順番に叩く
(右手なら左手、左手なら右手)と言うことを意味している。
リズムも曖昧、不安定になる。
逆に「ト」と「ト」の間には、何もないのでそのまま順番に叩く
(右手なら左手、左手なら右手)と言うことを意味している。
そして、イントネーションもリズムに影響を及ぼしている。
「カァ↘︎」と音程を下げて発音するのか、
「カッ↗︎」と音程を上げて発音するのかでノリが変わってくる。
このイントネーションのコントロールで、
リズムの前ノリ、後ろノリが結構表現できるんです。
だからリズムの「ニュアンス」は、
この「音」の前後に隠れた情報が実は重要ってこと。
仮に上のリズムにヒントがなければ、
「ドトトカ」って別のリズムになってしまう可能性があるのです。
今、こうしてジャンベの3音を自然と「ド」「ト」「カ」と表現していますが、
「果たして、それはジャンベの正しい発音なのか?」
と言う疑問をあえて、ここに掲げてみたいと思います。
と言う疑問をあえて、ここに掲げてみたいと思います。
確かに、ジャンベを「低音、中音、高音」と叩くと、
日本人には「どん、とん、かん」と自然と聞こえてくるのです。
それを覆されたのは、初めてのアフリカ、マリの先生の口太鼓。
「グンピディクッパッ」とか「ティンパーンタティンパトゥンタ」とか、
もはや呪文にしか聞こえない、しかしながらグルービーで歌のような、
自分にはそう聞こえないからこそ、憧れの口太鼓だった。
ちなみに、同じ音でも左右では発音の仕方が違っていた。
そうやって、自然と手順までもが分かる仕組みになっていた。
(それに気がついたのは大分後になってからだけど)
それでも日本で叩くうちに、自然と「どん、とん、かん」になっていった。
でもこの発音だけだと不自由なことがある。特に速いフレーズで、
「トトトトトトトトー」とか
それでも日本で叩くうちに、自然と「どん、とん、かん」になっていった。
でもこの発音だけだと不自由なことがある。特に速いフレーズで、
「トトトトトトトトー」とか
「トトカトトカトトカトトカ」とか、
太鼓の速さで発音しようものなら、表情筋が固まりすごい表情になっちゃうし、
「ト」の様に破裂音を作る場合、それを作り出す舌自体が、回らなくなってくる。
だから、左右の発音を変える必要があるんです。
例えば、「ト」同様に中音をで使われる「コ」を交互に発音すれば、
「トトトトトトトト」も「トコトコトコトコ」といくらかは、
発音しやすくなる。
でも次の、「トコカトコカトコカトコカ」となると、また舌は動きにくくなる。
「ト」は舌先、「コ」と「カ」は舌の奥と、
それは、比較的、口の内側の筋肉だけで、発音しているからなのだ。
それなら、他の筋肉を使えば良い。
「パピプペポ」は口の外側、唇の筋肉だけで発音ができる。
つまり、
あなたはどっちが言い易い??
これは「どちらが正解」とかではないと思うんです。
「トトカ」がめっちゃ速く動くなら、それでいいと思うんです。
それに無意味な音の羅列をいくつも記憶するのは最初は難しいもの。
それだったら、自分なりに掴みやすいフレーズを作ってしまえばいいのです。
「トトトトトトトト」を「大トロ大トロ」でも「横浜横須賀」でもいいし、
「トトカトトカトトカトトカ」を「来るか来るか来るか来るか」と唄っても、
自分にしっくり来るのであれば、
母音すら多少変わっても叩きに支障はないと思います。
「大トロ」と言う様に4打に意味を持たすことができると、
4打を1つのフレーズとして捉えることができる。
これは、
「連打で自分の回数がわからなくなってしまう」人への指針となりうる。
と思うのです。
母音すら多少変わっても叩きに支障はないと思います。
「大トロ」と言う様に4打に意味を持たすことができると、
4打を1つのフレーズとして捉えることができる。
これは、
「連打で自分の回数がわからなくなってしまう」人への指針となりうる。
と思うのです。
「文字数」と音に合う「母音」、
ニュアンスを伝える「子音」と「イントネーション」を
リズムに合わせて、意味を持たせられたらさらに良し、
自分の為の、口太鼓を探してみてはいかがでしょうか??
きっと、無理なくリズムを楽しく覚えられることでしょう!
ニュアンスを伝える「子音」と「イントネーション」を
リズムに合わせて、意味を持たせられたらさらに良し、
自分の為の、口太鼓を探してみてはいかがでしょうか??
きっと、無理なくリズムを楽しく覚えられることでしょう!
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