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アラカリ中国へ行くの巻

この夏、ジャンベで繋がったご縁で、中国に呼ばれることになりました!!

4日間のジャンベ&ダンスの合宿と、
中国人メンバーと合同でライブもやることに。
合宿期間中には、楽器製作(シャリンビン)もあり、
ここ数年、日本で行って来たことを、
短い間ですが中国でプレゼンする機会をいただきました。

同行メンバーは、ダンス講師にハシモトケのユキさん。
サポートメンバーに、サカバからドラミさん、
多摩美ジャンベ部から、咲子、亀ちゃん、まはや、
とアフリカン愛好家であり、中国渡航経験もある心強いメンバーです。

さてさて、単なるリズム好きから始まった僕のジャンベとの生活。
海外に習いに行くことはあっても、呼ばれるなんて夢のまた夢の話でした。
 なぜなら僕は、本当の意味でジャンベの当事者にはなれないと思っていたから。

音色、フレーズ、瞬発力、脱力、歴史、血、骨格、肌の色、考え方、感じ方、
アフリカ人の持つそのモノたちは僕らとは決定的に違うところであり、
躍動感あるジャンベの演奏には、必要不可欠なモノでもあると。。。
だからこそ、アフリカでは出来るだけ、現地の人と同じような生活を試み、
同じような物を食べて、同じような時間に眠りに着いたが、
自信がついてきて「このままアフリカ人になってやろうと」
思ったそんな時にこそ、アフリカは何か事件を僕に突きつけて来た。
時に、その壁を乗り越え、
時に、コテンパンにやられ「そんなに甘くない」と言われてる気がした。

 で、結論「自分のままで」彼らの文化を理解、吸収するようにした。
それが一番自然な方法でした。

ここ最近はアフリカに行けていないけど、行けてない分「自分のままで」吸収した
技術や知識達が、自分の中で体系化されて来て、Blogやワークショップを通じて、
「自分の言葉で」人に伝えるように努めました。
本人には聞いてないけど(笑)ユキさんもきっと同じだと思う。
日本での日常生活の中でアフリカへの火を心に灯し続けて、
自分の初期衝動のようなモノを人に伝え続けているんだと思う。

そんな活動の中、中国人の友人達がアフリカの音楽を学ぶのに、
「アフリカ人」ではなく、「日本人」である僕らを中国に呼んでくれたのは、
僕らが、
アジアという同じ目線からアフリカを学ぶ「同士」だからだと思っています。
アジア人である僕らが、学んで来た感覚を共有できたらと思います。
ジャンベやダンスを通じアジアにいながら、アフリカへの炎を燃やし続ける
生き様を味わっていただけたらと思っています。


 僕がアジアを放浪していた十数年前、
「トイレに壁も扉もない」という中国の噂を旅人から聞きましたが、
今や日本以上に発展しているという情報が入って来ています。
仮想通貨が当たり前に、流通していて、賽銭や投げ銭まで、
ケータイでピッとやるそうです。
今現在、世界がどんな風に変化して来ているのかを知るチャンスでもあります。

ということで、8月9日〜8月20日まで中国は福建省に行っています。
その間、日本でのワークショップやライブはお休みします。
お土産話しを楽しみにしていて下さい!






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ジャンベの叩き方〜音だし 手のひら編〜

ジャンベには基本の3つの音がある。 「ドン」「トン」「カン」 一つの打面だが低音、中音、高音と音質が変化する。 それに、ダイナミクス(音量の上げ下げ)や、微妙な倍音をわざと出したり、 ちょっとしたことで音は変わるから、 実際は3つの音だけでは無い。  しかしながら、1番大切な三つの音を先ずは出せる様にしよう。   ここから僕の感じた3つの音の出し方を書きます。 あくまでも個人的な見解なので、「そんな感じもあるんだ」くらいに読んで下さい。   立って叩く場合でも、座って叩く場合でも、打面がおへそからおへその少し下に 来る様にジャンベをセットする。 座って叩く場合は、ジャンベ下部の穴を塞がない様に、ジャンベの打面を 少し奥に傾けて、それを両膝の内側で支える様に座る。   肩の力を抜いて、ジャンベのふちに両手を置く。 この時、 ジャンベのふちのアールに合わせて 、自分の手を少し曲げ、フィットさせる。 頬杖付いたときの、手の形の様に、対象を包み込む感じです。 これが、基本の姿勢である。あくまでも 自分にとって自然な姿勢 でこれをキープします。 ドン/低音 /ベースの出し方 3つの音の中でも比較的出し易く、認識し易い音で、一言で言うと、 リムの内側、打面の中央辺りに腕の重さを乗せて、手のひら全体で叩く。 初めは、叩くというイメージよりも「腕を落とす」とイメージする。 例えば、手首に糸を巻いて、脱力した腕を吊り上げられた状態で、 誰かにその糸を、急に切られた様な感じ。 手のひらが皮にぶつかった瞬間に来る反発を素直に受けたら、 トランポリンの要領で、手のひらが上に跳ね上がる。 体重が乗れば乗るほど、落下スピードが速ければ速いほど、反発も大きくなる。 手のひらが当たった時、手のひらの中央は皮にはぶつかっていない。 でも、重心はそこ(手のひら中央)に持ってくる。 音は、太鼓下部の穴から抜けて来る感じ。 それがドンの音。 トン/中音/トニックの出し方。

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 今日はンゴニを皆さんにおすすめしたいと思います。 ンゴニの良さを語る前に、ンゴニの簡単な説明をしておく必要がありますね。  ンゴニとは西アフリカで演奏されている弦楽器の事で、直訳すると「ハープ」の事。 それを扱う、人間の種類によって、3種類に分類されています。  狩人の使う「ドンソンゴニ」    グリオ(ジェリ)の使う「ジェリンゴニ」  若者(誰でも)が使える「カマレンゴニ」。  アフリカの社会には、インドのカースト制とまでは行かないが、世襲制の職業がある。 音楽家や、鍛冶屋、狩人など、専門色が強くなればなるほど、現在まで残っています。 ドンソンゴニ(donso ngoni)  広大で乾燥した土地にあるアフリカでは、食べ物を持って来てくれる狩人(ドンソ)に 畏敬の念を抱いている。  彼らは、狩りをするだけでなく、医者であり、呪術師であり、音楽家でもある。 命を扱うドンソに、目には見えない力を人々が望んだのか? 命を扱うごとに、見えない力が芽生えてくるのか?  ドンソは見えない力を使って、自然に感謝し、人々を癒し、時に人を呪い、 歴史や自然の教えてくれた法則などを、人々に伝える。  その時、ドンソは猟銃をドンソンゴニに持ち替えて、語り、唄を歌い、大地を舞う。 ジェリンゴニ(djeli ngoni)  グリオやジェリと呼ばれるアフリカの世襲制のミュージシャンは現在、 グローバル化により世界中に飛び散り、各地でアフリカの文化を伝達していている。 彼らは、お父さんもおじいさんも、そのまたおじいさんもグリオであり、一昔前まで、 グリオは歩く図書館として、アフリカの大地を旅しながら、 各地に歴史や歌を届けていた。  そんなグリオ達が使っているンゴニがジェリンゴニである。  グリオによっては王様のお抱え音楽家として、王様が眠る為にコラという弦楽器を 弾いたり。バラフォン(木琴)や太鼓系など、家系によって扱う楽器も様々だ。  マリからガンビアまで、大河二ジェール沿いを中心にグリオの歩いた道と